実績馬サウジC参戦 海外志向加速でどうなるフェブラリーS 国内ダート戦線大混戦で根岸Sは注目の一戦

オメガギネスは依然としてフェブラリーSの有力候補
オメガギネスは依然としてフェブラリーSの有力候補

◆第38回根岸S・G3(1月28日、東京競馬場・ダート1400メートル)

 第38回根岸S・G3(28日、東京)は、21日の東海Sと同じく勝ち馬にフェブラリーS・G1(2月18日、東京)の優先出走権が与えられるステップレース。翌週のサウジC・G1(同24日、サウジアラビア・キングアブドゥルアジーズ競馬場・ダート1800メートル)に国内トップクラスの実績馬が向かうなか、混とんとする国内のダート王戦線を、玉木宏征記者が「占う」。

 昨年の根岸Sはレモンポップが勝って続くフェブラリーSも制した。だが、連覇が懸かっていた今年は早々とサウジCに参戦を表明。フェブラリーSは22年から1着賞金が2000万円増額されて1億2000万円となったが、昨年サウジCでパンサラッサが勝ち、約13億6000万円(1000万ドル)を獲得した衝撃にはかなわない。昨年のドバイ・ワールドCを制したウシュバテソーロ、米ブリーダーズCクラシックで2着に大健闘したデルマソトガケもサウジCに向かうのは自然な流れだろう。

 海外志向が強まるなかでのフェブラリーS。21日の東海Sを勝って優先出走権を手にしたウィリアムバローズは初のマイル、砂の左回り、芝スタート、ワンターンなど課題も多く、出否は状態を見てからになりそうだ。一方、1番人気で2着に敗れたオメガギネスは、同舞台のリステッドを2走前に快勝しており、重賞未勝利ながらV候補の一頭になるとみている。

 また、例年1月末~2月初旬に開催されていた交流G1の川崎記念が今年から4月に移行した影響も出てくる。交流G1で活躍しているウィルソンテソーロやキングズソードなどはサウジCに選出されなければ、フェブラリーSが選択肢になってくるか。2月末で定年解散する栗東・安田隆厩舎はオープン馬の宝庫。レッドルゼルが参戦を表明しているが、芝路線からの参戦も含めて他にも登録してきそうな気がしてならない。超一線級はいないが裏を返せば大混戦で、馬券的にも面白くなりそうだ。そのためにも先週と同じステップレースの根岸Sは要注目の一戦になる。(玉木 宏征)

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