◆第64回きさらぎ賞・G3(2月4日、京都・芝1800メートル)
第64回きさらぎ賞(2月4日、京都)でビザンチンドリームがクラシックの主役に名乗りを上げる。2~4着を先行勢が占め、前有利だった12月のデビュー戦(阪神・芝2000メートル)で、次位に0秒9差のラスト3ハロン33秒9の豪脚で差し切り勝ちを決めた能力の持ち主。「最後はすごい脚でしたね。スピードもありますし、反応もいい。スタミナもあると思います」と坂口調教師も豊かな将来性に太鼓判を押した。
24日の1週前追い切りには、今回初コンビを組むピーヒュレクが騎乗。栗東・CWコースでキタノセレナード(5歳2勝クラス)と併せ、7ハロン99秒6―11秒9。直線で一杯に追われるとダイナミックなフットワークでパートナーを大きく突き放した。「動きも反応も素晴らしかった」と自身にとっても初となるJRA重賞制覇へ手応え。「子供っぽいところはありますが、戦う意識を持っている馬」と、VTRでチェックしたと言う初戦の内容も高評価した。
脚質的にも、阪神内回りから、直線の長くなる京都外回りへのコース替わりは歓迎。「春につながるようなレースになれば」とトレーナー。その爆発力で2連勝、16年サトノダイヤモンドなど後のG1馬が制した出世レースで重賞初制覇を飾る。(戸田 和彦)