【東京新聞杯】9か月ぶり実戦も抜群の推進力 きっちり仕上がった イシゴーが見た素材一級品の馬は?

ウンブライル(中)は仕上がり上々
ウンブライル(中)は仕上がり上々

◆第74回東京新聞杯・G3(2月4日、東京競馬場・芝1600メートル)追い切り=1月31日、栗東トレセン

 前進気勢あふれる隙のない最終デモだった。ウンブライルは昨春のNHKマイルC2着以来、9か月ぶりの実戦。先月24日の1週前追い切りは美浦・Wコースで僚馬の内に入り、ゴール前で仕掛けられて併入。ラスト1ハロン11秒8と時計こそまずまずだったが、やや反応が鈍く見栄えがいいとは言い難かった。

 しかし、最終追い切りでイメージは一変した。Wコースで外コスタノヴァ(4歳3勝クラス)、内ダーリントンホール(7歳オープン)の3頭併せの真ん中で、序盤は冷静さを保ってリズム良く運び、最後の直線では鞍上が抑え切れないほどの抜群の推進力。チップを蹴り上げグイグイと加速すると、前の2頭に並んだところで余力十分にフィニッシュした。「昨春に比べて気持ちにフレッシュさがあって、最後まで集中して走れていました」と太田助手。5ハロン67秒5―11秒4の好時計を軽くマークするあたり、やはり素材は一級品だ。

 近2走は稍重にも対応して結果を残すが、走法から良馬場ならさらにパフォーマンスは向上するはず。きっちり仕上がっている今回、初の古馬重賞を楽々と突破しても驚けない。(石行 佑介)

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