【クイーンC・イシゴーの特注馬】良血アルセナールが実戦2度目でさらなる上昇見せる

アルセナール(手前)
アルセナール(手前)

◆第59回クイーンC・G3(2月10日、東京競馬場・芝1600メートル)

 アルセナール(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎、父エピファネイア)の初陣は圧巻だった。レース序盤をそつなく運んだが、最後の直線では追い出してからもたつき、残り200メートルでは先頭を走るモリノレッドスターとの差は3、4馬身。万事休すかと思われたが、そこからのエンジンが違った。グンとギアが上がると、みるみる前との差が縮まり、並ぶまもなくかわし去りゴールでは1馬身差をつけていた。

 半姉に昨年のマイルCSを制したナミュールを持つ良血馬らしい、さすがの脚力は重賞でもと思わせるものだった。だが、ゲートを上手に出たとは言い難く、まだまだ課題は残すものの、一度実戦を経験したことで反応は変わってくるはず。クラシックへ向け、しっかり賞金を加算して欲しい。(石行 佑介)

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