◆第70回クイーン賞・交流G3(2月7日、船橋・ダート1800メートル、重)
2024年最初の牝馬交流重賞は、10頭(JRA4、南関東5、他地区1)で争われ、単勝2番人気でJRAのアーテルアストレア(牝5歳、栗東・橋口慎介厩舎、父リーチザクラウン)が菱田裕二騎手を背に3角から仕掛け2番手で直線を迎えると、最後までしっかりと伸び前をとらえて快勝。前走のチャンピオンズC9着から巻き返し、23年レディスプレリュード以来となる交流重賞2勝目を挙げた。菱田騎手は昨年9月に落馬負傷。左肩脱臼で手術を受け、昨年12月に復帰。今回が復帰後初の重賞勝ちとなった。
2着にテリオスベル(江田照男騎手)、3着にはキャリックアリード(御神本訓史騎手)が入った。勝ち時計は1分53秒1。
菱田裕二騎手(アーテルアストレア=1着)「厩舎スタッフがうまく仕上げてくれて、自信を持って乗れました。周りの馬を気にせず、いつも通りの競馬をしましたが、馬場も軽かったし離されずついて行けたので、あとはかわすだけでした。テリオスベルは強い馬だし、簡単にはかわせなかったですが、頑張ってしっかりかわしてくれました。怪我で乗れなかった時は複雑な思いで見ていたが、オーナーや調教師にまた乗せていただき、関係者の皆様に感謝の思いでいっぱいです」
橋口慎介調教師(アーテルアストレア=1着)「道中はリズム良く走れていた。向こう正面から3角で上がっていく脚も良かったし、最後も脚を使って、よく差しきってくれました。菱田君で勝てたのはうれしいです。牝馬だけどタフでへこたれることもなく頼もしい馬です。今後は馬の状態を見てからにはなりますが、牝馬の交流重賞を使っていくことになると思います」
江田照男騎手(テリオスベル=2着)「途中でハナに立てれば、本来の走りはできる」
御神本訓史騎手(キャリックアリード=3着)「3、4コーナーで、上位の馬との差が出た。斤量的に、もう少しやれると思っていた」
岩田望来騎手(ライオットガール=4着)「10キロ増でも重さはなかった。パワータイプではないので、馬場が合わなかったかも」
達城龍次騎手(グレースルビー=5着)「3、4コーナーから脚の違いが出たが、向正面までスムーズに行けたのは良かった」