◆第41回フェブラリーS1週前追い切り(7日・栗東トレセン)
第41回フェブラリーS・G1(18日、東京)の1週前追い切りが7日、東西トレセンで行われた。昨年2着のレッドルゼル(牡8歳、栗東・安田隆厩舎)は、栗東・坂路を単走で52秒4―12秒2と活気あるフットワークを披露。昨年は3戦しかしておらず、明けて8歳となったが、張りのある馬体からは衰えは感じられない。安田隆調教師は「思ったより時計は速くありませんでしたが、元気いっぱいです」と及第点を与えた。
前走の武蔵野Sはゲートをゆっくり出したが、芝スタートからダートの部分に入るとガツンとハミをかんでいた。それでも終始、外を回ってじりじり伸び、残り100メートルで左手前に戻して3着争いを制した。トレーナーは「最後は同じ脚いろになってしまいました。前回は夏負けが尾を引いていましたが、あの頃と比べたら全然違いますよ」と語気を強める。
1番人気だった2年前は、重馬場も影響して6着。「あの時は(2月だったが)暑くて汗をかいていました。とにかく良馬場でやりたいですね」。あと1か月で定年を迎える名伯楽が、最後のJRA・G1に向け調整のピッチを上げていく。(玉木 宏征)