◆第68回阪急杯・G3(2月25日、阪神競馬場・芝1400メートル)
前走の阪神カップで2度目の重賞制覇を果たしたウインマーベル(牡5歳、美浦・深山雅史厩舎、父アイルハヴアナザー)は、味なレースぶりで本格化を遂げたとみていい。きっちりとスタートを決めて5番手で構えると、直線では先に内から抜け出したアグリを目がけてゴール前で鋭い伸び脚。スピードはもちろんのこと、勝負根性もなかなかのものがあった。
そして久々でも仕上がりの良さは見逃せない。1週前追い切りは美浦・Wコースで併せ馬を行い、びっしりと追って6ハロン80秒2―11秒7の好時計をマークと不安はなしだ。深山調教師は「時計的にはだいぶいい動き。舞台は全く心配ないので、あとは(開幕週の)馬場とか、そのへんがかみ合えば。この馬の力は出せる状態です」と手応えを口にしており、再度同じ舞台で重賞連勝を期待したい。(坂本 達洋)