◆第58回報知杯フィリーズレビュー・G2(3月10日、阪神・芝1400メートル=3着馬まで桜花賞の優先出走権)=栗東トレセン
外国産馬のエトヴプレ(牝3歳、栗東・藤岡謙一厩舎、父トゥーダーンホット)はデビューから5戦を全て1200メートルで戦ってきた。2走前の福島2歳Sでオープン勝ち。前走は4着だが、勝ち馬とはわずか0秒1の差しかない。力量は十分通用する。
28日の1週前追い切りは坂路で53秒0―12秒4で併走馬に馬なりで先着し、状態もよさそう。藤岡調教師は「時計は想定より遅かったけど、それでも動けていた。ジョッキーは『いい』と言っていたし、状態的には非常にいい」と好感触だった。
本番の桜花賞はマイルにさらに距離が延びる。それだけに、ここでどんなパフォーマンスをみせるか。「1400メートルは、しまい脚を使えるし、一番合っていると思う。最初からここ勝負のつもりでいた」と指揮官。権利取りではなく、あくまでも勝ちにいく。メンバーの中でも、勝負気配はこの馬が一番かもしれない。