◆フラワーC・G3(3月16日、中山・芝1800メートル)
2戦目で豪快な差し切り勝ちを決めたカニキュル(牝3歳、美浦・菊沢隆徳厩舎、父エピファネイア)は、今後の飛躍へ向け楽しみな一戦になる。2戦目の前走はパドックからテンションが高く、ゲートが合わず出遅れ。序盤から力むシーンもあり、精神面ではまだまだ課題を残す。それでも最後の直線では、他のメンバーとは一枚違う末脚を繰り出して2馬身半差のV。まだ奥がありそうで、秘めるポテンシャルは相当だと見ている。
跳びが大きく内回りの1800メートル攻略がカギを握りそうだが、外差しが決まり出した馬場傾向は追い風。軽度の骨折明けだが、馬体に迫力が出てひと回り成長を遂げている。6日の美浦・Wコースでの1週前追い切りでは戸崎圭太騎手を背に若さを見せながらも、馬なりでラスト1ハロン11秒2をマーク。G1でも見たい一頭だけに、ここで賞金を加算してほしい。