【阪神大賞典】ブローザホーン重賞連勝へ、転厩初戦でさらに進化「体の使い方も変わりない」菅原明も太鼓判

菅原明が駆けつけたブローザホーン(左)は力強く登坂
菅原明が駆けつけたブローザホーン(左)は力強く登坂

◆第72回阪神大賞典・G2(3月17日、阪神・芝3000メートル)追い切り=13日、栗東トレセン

 天皇賞・春(4月28日、京都)の前哨戦、第72回阪神大賞典・G2(17日、阪神=1着馬に優先出走権)で転厩初戦を迎えるブローザホーンは栗東・坂路で不安のない仕上がりを見せた。

 もう強い負荷は必要ない。今回が吉岡厩舎での転厩初戦となるブローザホーンは栗東・坂路でロードアウォード(4歳3勝クラス)を3馬身追走。前をしっかりと目標にしながらも、手綱を動かされることはほとんどない。馬なりでフワッと加速していくと、54秒2―13秒0で最後は頭差まで追いついてのフィニッシュだった。

 新たな環境で迎える初戦。この日は美浦から駆けつけた菅原明が騎乗した。追い切りだけでなく、厩舎から坂路へ向かう逍遥馬道、角馬場と長い時間にわたってのコンタクト。「馬の雰囲気は変わっていません。調教の体の使い方も変わりないという感じです」。今月5日に解散した美浦・中野厩舎時代の背中も知る主戦の太鼓判は頼もしい。

 入念な準備のもと、進化も遂げている。吉岡調教師は、解散前に転厩してきた同馬の特徴や癖を、中野元調教師に直接確認。先月15日に栗東へ入れ、坂路で6本、CWコースで2本時計を出した。吉岡師が「動かないと聞いていた」坂路で先週9日には52秒2をマーク。まだ高低差が少ない改修前の美浦・坂路でマークした自己ベストを2秒以上も上回った。トレーナーの「何の心配もなく、調整できています」という言葉も納得だ。

 初の重賞タイトルをつかんだ前走の日経新春杯から斤量が1キロ増え、距離も初めてとなる。「3000メートル、58キロをこなしてくれると楽しみが増していきますね」と菅原明。環境の変化にも動じない重賞連勝で、本格化を証明する。(山本 武志)

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