【スプリングS】同門の活躍を刺激にチャンネルトンネルで重賞初制覇へ 堀内調教師が生かす師匠の教え

チャンネルトンネル
チャンネルトンネル

◆第73回スプリングS・G2(3月17日、中山・芝1800メートル=3着馬までに皐月賞の優先出走権)=3月14日 美浦トレセン

 追い切り翌日のチャンネルトンネル(牡3歳、美浦・堀内岳志厩舎、父グレーターロンドン)は、厩舎周りで引き運動。「新馬前から走ると思っていた。ただ、古馬になってからだと思っていたので、想像以上に成長している」と、堀内調教師はこの時期の重賞参戦を決断した。「挑戦する気持ちと、どれだけやれるか楽しみ」と期待を抱いて愛馬を送り出す。

 先週は青木孝文厩舎のマイネルグロンが阪神スプリングJを制覇。ウィルソンテソーロでドバイワールドCに挑む小手川準調教師と、手綱を執る原優介騎手も小桧山悟元調教師の同門だ。「人間のエゴではなく、馬の状態を良くするためにローテを決めたり、いい状態で使ってあげること」を教わったことが印象に残っていると振り返る。今回のスプリングSも状態や番組を考えたうえで、馬にとってのベストを選択した。厩舎運営に関しては「馬を走らすことが大事だが、働く人が働きやすい環境を整えるのも調教師の仕事。人が楽しく働いていれば、馬にもいい影響がある」とその教えを生かす。馬も人も尊重する小桧山イズムは、着実に愛弟子たちに浸透している。

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