【高松宮記念】池添謙一騎手全力で挑む「ラストランというより、メイケイエールと初G1を取りたい」

ラストランに臨む池添とメイケイエール
ラストランに臨む池添とメイケイエール

◆第54回高松宮記念・G1(3月24日・中京、芝1200メートル)

 春のG1シリーズ開幕戦、第54回高松宮記念(24日、中京)の出走馬が21日、確定した。ラストランとなるメイケイエールに騎乗する池添謙一騎手(44)=栗東・フリー=は、コラム「Ken to 1」特別編で悲願のタイトルに向けて思いを語った。

 今週の高松宮記念でメイケイエールが引退レースを迎えます。21年のスプリンターズSで初騎乗してから、骨折で乗れなかった22年の香港スプリントを除く、すべてのレースで手綱を執らせてもらい、今回が12度目のコンビになります。

 折り返し手綱やパシュファイアーなど馬具を工夫して、僕が騎乗するようになって初勝利だった22年のシルクロードS。憧れの舞台でもあった23年の米ブリーダーズCフィリー&メアスプリントへの遠征など、思い出はたくさんあります。ただ、今の気持ちはラストランというより、エールと初G1を取りたい。そのひと言に尽きます。

 高松宮記念に向けて、悔いなく終われるようにやれることはやろうと、厩舎サイドと一丸となって調整を続けてきました。ゲート練習も常に厩舎スタッフがやってくれていますし、先週の14日には僕が騎乗しました。古馬でしかも引退レースを前に、ゲートから出すのはなかなかないことですが、練習ではゲート内での我慢も利いていました。15日の1週前、20日の最終追い切りでもコンタクトを取りましたが、落ち着いた雰囲気を保てていますし、息の入りも良かった。ここまでは順調に来られています。

 このコラムでも何度も書かせてもらっていますが、G1を勝てる力を持っていると思いますし、強い思いを胸に騎乗してきました。武英智調教師を始め厩舎スタッフも同じ思いでしょうし、これまでのみんなの苦労が報われるのもG1で結果を出してこそ。最後の最後にかみ合ってエールの力を出し切ってほしい。ファンの多い馬ですし、当日に行われる引退式を笑顔で迎えられるよう全力でぶつかりたいですね。(JRA騎手)

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