◆第54回高松宮記念・G1(3月24日、中京・芝1200メートル、重)
2024年春のJRA・G1シーズン開幕戦は、18頭で争われ、坂井瑠星騎手が騎乗した単勝6番人気のマッドクール(牡5歳、栗東・池添学厩舎、父ダークエンジェル)が直線インを突くと、ナムラクレアの追撃を頭差しのいで勝利。昨年のスプリンターズSは2着だった。前走の香港スプリント8着から巻き返し、3度目の挑戦でG1初制覇を果たした。坂井瑠星騎手は2023年チャンピオンズC(レモンポップ)以来となるG1・5勝目。池添調教師は2022年ホープフルS(ドゥラエレーデ)以来となるG1・2勝目。父ダークエンジェルの産駒はJRA・G1初勝利。馬主のサンデーレーシングは、史上初めてとなる障害2レースを含むJRA・G1全26レースの完全制覇となった。勝ち時計は1分8秒9。
頭差の2着に2番人気のナムラクレア(浜中俊騎手)、3着はビクターザウィナー(カーチュン・リョン騎手)が入った。1番人気のルガル(西村淳也騎手)は10着だった。
坂井瑠星騎手(マッドクール=1着)「昨年スプリンターズSで鼻差負け(2着)で本当に悔しい思いをしたので、なんとかリベンジしたいと。勝ててうれしいです。よくしのいでくれました。ハナ(逃げ馬)の後ろを取れたらいいなと思っていて理想通りでした。(馬場は)最内がいいなと思っていて、まだ残っていたのでそこを狙っていこうと思っていました。(ナムラクレアが)すごい勢いで来て際どかったですけど、よかったです。3歳未勝利の頃から素質を感じて高松宮記念を目指そうと話していて、本当に勝つことができた。これからも成長の余地があります」