来週末限りでの現役引退を表明した勝浦正樹騎手が経緯を語る 「本格的に思いだしたのは去年の夏くらい」

4月14日限りでの現役引退を表明した勝浦正樹騎手
4月14日限りでの現役引退を表明した勝浦正樹騎手

 来週末限りで現役引退することを表明した勝浦正樹騎手(45)=美浦・フリー=が4月6日、中山12R終了後に報道陣の取材に応じ、引退に至った経緯を説明した。近年は自身の騎乗数が減ってきたこともあり、昨夏頃から引退について考え始めたという。主なやり取りは以下の通り。

 ―引退を決断した理由は?

 勝浦騎手「(引退について)本格的に思いだしたのは去年の夏くらいで、騎乗依頼が思うようにいただけないなかで、やっていてもしようがないなと。このまま続けていてもと年末くらいから本格的に感じて、デビューした地でもあるし、地元でもあるので中山で終わることを前回の開催くらいに自分で決めていました」

 ―1997年3月にデビューして、今年で28年目だった。

 勝浦騎手「自分のなかでは、ちょっと早かったなという気持ちもあるし、ちょっとダラダラやっちゃったという気持ちもあります。でも、本当に感謝しかないですね。今日も最終レースで(ファンから)ありがたい声をかけてもらったりして、感謝の気持ちでいっぱいですね」

 ―今後については。

 勝浦騎手「自分はそういうのは決めていなくて、調教師(試験)も1回も足を踏み入れてないので、みんなすごいなと思うし、自分はできなかった。調教助手さんも考えられなくて、現場は離れますけど、今は(決まっていることは)ゼロですが、競馬(に関する)の仕事をいただいたり、(周りから)見ながら盛り上げていけたら。そこのところはどうなるか分からないですけど」

 ―改めて今の心境は。

 勝浦騎手「感謝ですね。若い子が出てきても、自分を乗せてくれるというのは感謝です。(自分が)上手と思ったこともないですし、本当にありがたかった。西山(茂行)社長とかいっぱい乗せてもらいましたし、本当にありがたかった。最後までたくさん馬を用意してもらって、最後まで頑張りたいですね。馬もそうですけど、人ですね。いい人にいっぱい支えてもらいました。いい人にいっぱいめぐり会えた思いはあります。中学を卒業して、今まで馬しかやっていないので不安はありますけど、楽しみもありますね」

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