隠れた良血馬(栗東)

イフェイオン
イフェイオン

 こんにちは、山本です。今日は珍しく、2週連続で梅田の会社でのパッチパチ。先週と違い、今週はドバイもないので多少、早く帰れるなとホッとしつつ、早速いってみましょうか♪

 さて、つい先日のこと。自宅で録画したテレビ番組(たまりまくっています)の中で、クイズ番組を見ていると日本で最古の高速道路という話題が出ていました。それが栗東(滋賀)―尼崎(兵庫)間を通っている名神高速道路だと。いや、聞いてびっくりですよ。だって、尼崎といえば、栗東に行く時にいつも乗っている西宮の隣のインター。つまり、ワタクシは毎週、ほぼほぼ日本最古の高速道路を通りつつ、取材へ行っていることになります。

 そもそも、毎度おなじみですが、あまり高速道路に縁のなかった実家の大分県。新幹線を知らず、県またぎが遠い世界だった実家の大分県。それがですよ、兵庫から大阪、京都をまたぎ、日本最古の高速道路を通って、滋賀県までほぼ毎週通っている。いや~、アホらしいほど大げさに書きましたが、田舎者が出世したような感じです。毎週当たり前のように行っている栗東出張も、もうすぐ競馬記者になって20年になるから約1000週。結構な移動距離を積み重ねてきております。

 ということで、自分で何を書きたいのか迷路に迷いそうなので、そろそろ本題へ。今日は久々に3歳馬から。クラシック開幕戦、桜花賞が行われます。

 今年に入ってからの3歳牝馬戦線は勢力分布図が大きく変わらなかったですねぇ。だって、阪神JFの連対馬がともに直行。その阪神JF組は他にも7着のスウィープフィート(牝、父スワーヴリチャード)、10着のキャットファイト(牝、父ディスクリートキャット)もトライアルを勝っているワケで、まぁ、この路線のレースレベルの中でトップで良いんじゃないかと思います。

 それに加えて、今までにないアルテミスSからの転戦組まで現れるモノだから本当に分からない。結果的に新興勢力ということになっちゃうのかな、クイーンCを勝ったクイーンズウォーク(牝、父キズナ)に厚い印を打ったのですが、この馬は初勝利が阪神JFの2週後ですからね。ただ、この馬に関してはその昨年末のレースの勝ちっぷりが本当に驚かされる走り。スケール、と言うのか、ピンときたんですよ。ただ、続くクイーンCは1番人気。やはり、皆さんはよくご存じです。

 しかし、無敗の2歳女王アスコリピチェーノ(牝、父ダイワメジャー)でも前日オッズで3倍以上つくんですから、やはり混戦という見立てなのかな。まぁ、この馬が勝てばオークスは1強? いや、この父なら、またワタクシみたいなひねくれ者が「距離は…」みたいなこと言うんだろうな。

 ということで、このレースのイフェイオン(牝、父エピファネイア)で初クラシックを迎える杉山佳厩舎の2歳馬を紹介したいと思います。今週水曜の紙面で書かせてもらいましたが、徐々に成績も上がっていますよね。まずは、そのイフェイオンの全弟になるミニトランザット(牡、父エピファネイア、母イチオクノホシ)です。セレクト1歳セールで谷掛龍夫氏が5600万円で落札しました。「軽い動きをするのは姉と一緒。こちらの方が重心は低い馬という感じですけど、牡馬で筋肉量が多いかな、と思います」と杉山佳調教師は期待が大きいようです。現時点で姉と同じように夏の北海道でゲート試験を受け、秋デビューへ向かうプラン。「マイルから使って、2000ぐらいまでは大丈夫じゃないかなと思います」と来春のクラシックを見据える存在です。

 厩舎ゆかりの血統といえば、22年のNHKマイルCで最低人気ながら3着と穴をあけたカワキタレブリーの弟、カフジビーナスの22(牝、父ヘニーヒューズ)もいます。「少し薄手で、きれいに見せるタイプなので、芝でもいいんじゃないかな、とは思います。シュウジデイファームで預かってもらっているので、仕上がりは早い。形のいい馬です」と北海道デビューも視野に入っているようです。ジェラテリアバールの22(牝、父ブリックスアンドモルタル)

は「大きなブリックス産駒で、社台さんはイーグルノワールのようなイメージとのこと。最初は芝を使っていって、甘ければダートもこなすかな」と秋以降の始動を予定しています。

 そして、最後です。来週の皐月賞の主役候補の妹がいるんですよ。ブリリアントカーラ(牝、父サトノダイヤモンド、母ジャポニカーラ)。兄は新馬、きさらぎ賞を連勝中のビザンチンドリームです。馬主はシルクR。

「預かると決まった時は重賞馬の妹でも何でもなかったのですが」と笑みを浮かべつつ、「サトノダイヤモンドの子できれいな形はしていますが、少し線は細く、トモの緩さなんかもお兄ちゃんに似ているということでした」と成長を促しつつになりそう。とはいえ、「芝のマイル以上で走れそうかなと思っていますし、血統のいい馬で楽しみにしている一頭です」と説明していましたし、兄も本当に緩やかな成長曲線を描いた馬。今後の課程に注目です。

 では、ネット限定「厳選馬」をどうぞ。

阪神2R・5ホウオウトランプ(当ブログの「推し馬」ですね笑。「ホントにけいこは抜群なのに」と池江調教師は変わらずに期待。砂替わりで、変わるならここしかないでしょ)

 続いては馬券王への道 延長戦をどうぞ。

阪神1R・10ココシャンパーニュ(前走はしまいに脚を使った。砂2戦目で慣れ見込める)

阪神8R・11コンティノアール(超久々を叩いた。断然上位のポテンシャルを支持)

福島12R・4ラスハンメル(「最近は太かったけど、前走より絞れて、今回はいいよ」と松永幹調教師)

中山9R・13モディカ(大外枠でも行くのみ。ジワッと自分の形に持ち込みやすいかも)

 今日はここまで、また次回です。ではでは

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