【JRA】無敗の3冠馬コントレイルが顕彰馬に選定 対象2年目で殿堂入り 昨年は1票足りず

20年菊花賞で3冠を達成したコントレイル
20年菊花賞で3冠を達成したコントレイル

 JRAは6月4日、2024年度の顕彰馬に選定記者の投票の結果、20年に無敗で牡馬3冠を達成したコントレイル(牡7歳)が、対象2年目で選出されたと発表した。

 中央競馬の発展に特に貢献があった馬をたたえるもので、23年のアーモンドアイに続き37頭目。記者投票の有効投票数176票のうち、152票を獲得し、86・4%の支持を集めた。昨年は、選定基準に1票足りずに選出を逃したが、今年は堂々の殿堂入りとなった。

 同馬は19年9月のデビュー戦から3連勝でホープフルSでG1初制覇。20年も皐月賞、日本ダービー、神戸新聞杯、菊花賞と連勝を伸ばし続け、父ディープインパクトに続く史上3頭目の無敗での牡馬3冠を達成。父子での無敗の達成は、史上初の快挙だった。

 3冠達成後はジャパンCで、18年の3冠牝馬アーモンドアイ、20年の3冠牝馬デアリングタクトと対戦。女王アーモンドアイの2着で初めて黒星を喫したが、“3冠馬対決”で競馬界を盛り上げた。21年は大阪杯3着、天皇賞・秋2着と白星を挙げられなかったが、引退レースのジャパンCでG1・5勝目を飾り有終の美を飾った。

 引退後は、北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入り。昨年のセレクトセールでは初年度産駒の「コンヴィクション2の2023」(牡)が国内市場3位の落札価格5億2000万円(税抜き)の値をつけるなど、来年デビューを迎える子供たちも注目を集めている。

 父ディープインパクト、母ロードクロサイト(父アンブライドルズソング)。通算成績は11戦8勝で、総獲得賞金は11億9529万4000円。北海道新冠町・(株)ノースヒルズの生産で、現役時代は栗東・矢作芳人厩舎所属。馬主は前田晋二氏。

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