6月16日の京都5R・2歳新馬(芝1600メートル=10頭立て)は、2番人気のトータルクラリティ(牡、栗東・池添学厩舎、父バゴ)が半馬身差で制した。勝ち時計は1分36秒5(良)。
道中は3、4番手。前進気勢が強まる場面もあったが、4角辺りからはスムーズに折り合った。直線に入ると、北村友一騎手のゲキに応えて加速。上がり3ハロン最速33秒9の末脚で、抜け出したラトラース(川田将雅騎手)をゴール前でとらえた。
北村友騎手は「少しテンションが高くて、返し馬で上ずる面が多々ありました。ペースが落ち着いた中で、行きたがる面はありましたが、収まって、最後までしぶとく脚を使ってくれました。新馬としては内容の濃いレースができました」と振り返った。
池添調教師は「調教の動きからも、新馬から勝負になると思っていました。周りの出方を見られる、少頭数の大外枠も良かったですね。スローで出入りが激しくなりましたが、許容範囲の中で我慢できていました。馬にとってはいい経験ができたと思う」と手応えを示した。