こんばんは、坂本です。今日は東京・両国の会社からお届けします。
さて、プロ野球は交流戦が終わり、今日からリーグ戦が再開されますね。ここ数日間は試合が無くて、プロ野球ファンの方々はやきもきされていたのではないでしょうか。ちなみに私は先日、数年ぶりに神宮球場へヤクルト・日本ハム戦を見に行きました。おそらくアマチュア野球担当で通い詰めていた2016年以来かもしれませんが、久しぶりの外苑の雰囲気はすてきでした。
ゲーム以外のひそかな目的としては、バックネット裏にあった売店「水明亭」がどうなっているかこの目で確かめることでした。20年で閉店してしまい、アマチュア野球担当の時は、名物のうどんなど胃袋がお世話になったものでしたが、今は新たなお店がうどんを出しているとのことで、せっかくだからと訪ねてみました。うどんが盛りつけられた容器を片手に、階段下の立ち食いスペースに陣取ると、何とも言えない懐かしさがこみ上げてきました。そしていざ箸を伸ばすと、何とも言えない違和感に襲われました。もちろん味はおいしいのですが、脳細胞から「何か違う…」という信号が届きます。そして程なく疑問は氷解。そう、私は8年目に入ったトレセン通いで、うどんの味と言えば調教スタンドの味がインプットされてしまっているからだと気付きました。思えばトレセンで取材する日は、たいてい仕事の合間に食べていますし、駅の立ち食いそば屋さんも久しく行ってないですからね。懐かしさとともに、時の流れと自分の変化を思わぬところで感じた次第でした。
そんなところで本題へいきましょう。まずは手塚厩舎からです。6月8日の東京で新馬戦で4着だったレイヤードレッド(牡、父フィエールマン)は、6月30日の福島・未勝利戦(芝1800メートル)に向かいます。手塚調教師は「1回使って上積みはあるし、チャンスはあると思う」と、現役時代に手がけた父の産駒初勝利を願っています。
新馬のラストレガシー(牡、父ドゥラメンテ、母リトルモンスター)は、津村騎手で6月30日の福島・新馬戦(芝1800メートル)でデビュー予定です。母は砂のマイル以下で3勝を挙げている血統です。手塚調教師は「調教は動くけど、スタートが出ないですからね。馬っぷりは良く、能力はまあまああるけど」と、スタートがカギと指摘していました。開幕週だけにポイントになりそうです。
また5月にゲート試験に合格していたレッドベルダンス(牡、父レイデオロ、母ダンシングラグズ)は、来週末に帰厩する予定のようです。2回福島開催の最後の方の芝1800メートルか芝2000メートルでのデビューを目標にしているそうで、指揮官は「いいところがあると思います。やる気がありそうだね」と、評価しています。
そしてブラウンラチェット(牝、父キズナ、母フォエヴァーダーリング)が、今週6月19日に入厩しました。まずはゲート試験合格を目指していきますが、今年のケンタッキーダービー3着のフォーエバーヤングの半妹という良血馬で、期待の膨らむ一頭ですね。
またゴーソーファー(牝、父キズナ、母ゴーマギーゴー)は、5月にゲート試験に合格して、デビューに向けて牧場で調教を進めています。デビュー時期の見通しについて手塚師は「新潟の最後か、中山あたりかな。新潟の方が合いそう」と、語っていました。いずれも血統馬で楽しみです。
次は畠山厩舎の話題です。仕上がりが思ったように進まずデビューが延びていたウインアレース(牡、父ウインブライト)は、7月6日の福島・新馬戦(芝1800メートル)でデビューする方向で進めていくそうです。今週は同じ2歳新馬と美浦・Wコースで3頭併せを行い、1馬身ほど遅れてフィニッシュしています。畠山調教師は「来週も併せ馬をやって、もう一段上がってくれば」と、評価していました。
また同じく併せたマイネルラファール(牡、父ウインブライト、母クードヴァン)は、福島開催中の芝1800メートルか芝2000メートルでデビューさせたいとのことです。叔父に昨年の中山大障害を制したマイネルグロンがいる血統です。「今週は動きが良くなって、内の馬(ポッドロワール)に食い下がっていました。ゲートも試験の時よりも出るようになってきた」と、順調な仕上がりを口にしていました。
そしてポッドロワール(牡、父レイデオロ、母レディヴァルール)は、来週6月30日の福島・新馬戦(芝1800メートル)にMデムーロ騎手でスタンバイしています。畠山師は「ブリーズアップセール出身で、仕上がりは進んでいます。距離はあって良さそうだし、操作性も悪くない。スピードに乗るまで時間のかかるところはあるが、そこから長く脚を使えそうな感じはあります」と、なかなかトーンは高かったです。母はアメリカンオークス3着の実績があります。
他では田中博厩舎のキングノジョー(牡、父シルバーステート、母パレスルーマー)とレーヴブリリアント(牡、父スワーヴリチャード、母リリレフア)が今週入厩してきています。POGドラフト動画でイチ押ししたキングノジョーは、23年の天皇賞・春を制したジャスティンパレスの半弟という血統で、この時期の入厩は順調さを物語ると思います。またレーヴブリリアントは、伯母に名牝リスグラシューを持つ良血です。どちらもまずはゲート試験合格を目指していきますが、木曜朝に田中博調教師に聞いたところ、「2頭ともにいい馬です」と期待の声が聞けました。
それでは今日のところはこのへんで。