6月23日の京都5R・2歳新馬(芝1800メートル=テーオーミリカン出走取消、シストロン競走除外で8頭立て)は、単勝1・7倍の人気を集めたエリキング(牡、栗東・中内田充正厩舎、父キズナ)が好位から抜け出し、デビューVを飾った。人気を分け合ったサラコスティ(牡、栗東・池添学厩舎、父エピファネイア)は直線で脚を伸ばしたが、2着までだった。勝ち時計は1分52秒1(重)。
道中はスムーズに折り合うと、馬場の外へ持ち出された直線のラスト1ハロン手前で先頭へ。その後も脚が鈍ることはなく、2着に1馬身半差をつける完勝だった。
川田将雅騎手は「順調にここまで進んできて、レース自体もいい内容でした。勉強できる競馬ができました。この後も順調に育ってくれれば」と今後に期待を寄せた。
レースはサイバーエージェント社長で、オーナーの藤田晋氏も観戦。「やった、しかないですね。気性もいいみたいで楽しみです」と昨年のセレクト1歳セールでは2億1000万円で落札した期待馬の白星発進を喜んだ。同馬の馬名は藤田オーナーが社長に就いているサッカーJ1のFC町田ゼルビアの所属するストライカー、エリキ選手に由来しており、川田騎手は「エリキ選手も喜んでくれるでしょうし、この馬と一緒にキングを目指してくれれば」とエールを送った。今後は未定。
今年は京都での施行になったが、宝塚記念デーの芝1800メートルは素質馬がそろう出世レースと言われている。2017年には川田騎手と中内田厩舎とのコンビだったダノンプレミアムでこの一戦を勝ち、年末に朝日杯FSを制している。