20日の福島5R・2歳新馬(芝2000メートル)でデビューするレッドベルダンス(牡、美浦・手塚厩舎、父レイデオロ)は、仕上がりの早さが光る血統馬だ。母ダンシングラグズは、米国の2歳G1・アルシバイアディーズS(ダート8・5ハロン)の勝ち馬。近親には今年の根岸Sを制したエンペラーワケアなどがおり、活気あふれる一族だ。手塚調教師は「レイデオロ産駒は福島と相性が良さそうですしね」と、初戦から期待を込める。
6月下旬からデビューに向けて順調に乗り込まれ、美浦・Wコースの3頭併せでの最終追いは、5ハロン68秒3―11秒3でびっしりと追って切れのある動きを見せた。指揮官は「本数をしっかりやって、中身のいい調教をしてきた。やるごとに気持ちが乗ってきて、いいと思います」と、仕上がりに合格点を与えた。
5月1日にゲート試験に合格した後、放牧を挟んで心身ともに成長曲線を描けているのも頼もしい。「良くなって帰ってきましたね。体はできていて締まりが出てきた」と手塚師。今年の厩舎2歳勢初白星へ、チャンスは大きい。(坂本 達洋)