◆第59回関屋記念・G3(8月11日、新潟競馬場・芝1600メートル)=8月7日、栗東トレセン
安田記念12着からの巻き返しを期すコレペティトール(牡4歳、栗東・中竹和也厩舎、父ジャスタウェイ)は坂路で追い切られ好ムードを漂わせた。
豪快に地面を蹴り上げ、トップスピードに乗った。単走で52秒7―12秒9を計時。軽やかなフットワークで入り、残り2ハロンを過ぎたあたりで気合をつけられると、弾むように加速。鞍上の激しいアクションに応えるように、ラストまで力強さを保った。中竹調教師は「固いところが一つもなく、動きが柔らかい。速力もあるし、(馬体の)張りもいい時と変わらない。いい状態でレースに出せる」と太鼓判を押した。
前走の安田記念、2走前の読売マイラーズC(8着)はクラスの壁にはね返された。「近走はよく走ってくれているけど、あのクラス(G1、G2)だと荷が重かったかな」。京都金杯で勝ち星があるG3に戻れば実績は引けを取らない。未勝利戦を東京、1勝クラスを中京で勝っており、同じ左回りで直線が長い新潟コースへの適性も十分とみられる。
「(新潟は)直線が長いし、この馬に合っていると思う。左回りも実績があるしね」とトレーナーは自信をのぞかせる。好気配を保つ4歳馬が、得意条件で反撃に出る。(山本 理貴)