◆第29回秋華賞・G1(10月13日、京都競馬場・芝2000メートル)
トライアルの紫苑Sで2着に入ったミアネーロ(牝3歳、美浦・林徹厩舎、父ドゥラメンテ)は、長距離輸送を考慮し10月3日に栗東トレセン入り。6日にCWコースで1週前追い切りを行い、6ハロン85秒2―11秒4を馬なりでマークした。気性面をケアし、最後の1冠に向け万全の態勢を築きつつある。
前走は8番手から、上がり3ハロン1位タイとなる33秒0の末脚を披露。直線では馬群を割って鋭く伸びる器用なレースぶりを見せた。林調教師も「どちらかというと長くいい脚を使えるのがセールスポイントでしたが、パッと割って入ってこれたのでそのへんはひと夏こしての成長だと思います。体幹がしっかりしてきました」と、成長に手応えをつかんでいる。課題のメンタル面も「パドックではずいぶん入れ込んでいたのですが、返し馬はスムーズですごく良かったので、これはと思わせるものでした」と、着実に進化しつつあるようだ。
津村明秀騎手が「この馬とG1をとりたい」と、かねてから高く評価している素質馬が、いよいよタイトルに手が届くところまでやってきた。