昨年のローズS、今年の阪神牝馬Sの勝ち馬マスクトディーヴァ(牝4歳、栗東・辻野泰之厩舎、父ルーラーシップ)が左前肢屈腱炎を発症し、現役を引退することが決まった。今後は繁殖牝馬となる。馬主の社台サラブレッドクラブが10月18日、発表した。
同馬は今秋初戦の府中牝馬S3着後、エリザベス女王杯・G1(11月10日、京都競馬場・芝2200メートル)を目標にしていたが、18日に栗東トレセンの診療所でエコー検査を受けた結果、左前肢のつなぎの部分に炎症が見つかり、全治に1年以上を要すると診断されたため、突然の引退が決まった。
同馬は昨年1月にデビュー。重賞初挑戦だったローズSを1分43秒0という衝撃の日本レコードで快勝し、続く秋華賞でもリバティアイランドの2着に入った。今春はヴィクトリアマイルで3着。秋は悲願のG1取りを目指していた。