10月6日の東京5R・2歳新馬戦(芝2000メートル=13頭立て)は、半兄に天皇賞・春を制し重賞3勝を挙げるジャスティンパレスや、ステイヤーズSを勝ったアイアンバローズがいる良血キングノジョー(牡2歳、美浦・田中博康厩舎、父シルバーステート)が、単勝1・3倍の断然人気に応えてデビュー戦を飾った。昨年のセレクトセールで3億1000万円で落札された期待馬だ。勝ちタイムは2分2秒4(良)。
好スタートから2番手につけたものの、道中でライバルが位置を上げ5、6番手を追走。道中は遅い流れでもしっかりと折り合いもついて最後の直線に向くと、馬群を割って伸び、上がり3ハロンはメンバー最速となる33秒8を繰り出して2馬身半差をつけてトップでゴールに飛び込んだ。
検量室前では馬上で首筋をポンポンと叩いてねぎらったクリストフ・ルメール騎手は「スローペースでもいい瞬発力を見せてくれました。距離ももつしすごくいい感じ。楽しみです」と笑顔。田中博調教師は「スタートを出てハミ取りがいいのはスローな流れで懸念していましたが、しっかり我慢できて、位置を下げて馬群で競馬ができたし内容としては良かった」と振り返った。