【カペラS・浅子の特注馬】ガビーズシスターの前走は素直に評価するべき 勝ち時計が示す性能の高さ

ガビーズシスター
ガビーズシスター

◆第17回カペラS・G3(12月8日、中山競馬場・ダート1200メートル)

 ダートで5戦4勝、2着1回と底を見せていないガビーズシスター(牝3歳、美浦・森一誠厩舎、父アポロキングダム)が、重賞のメンバーを相手にどのような競馬をするのかに注目している。

 今回と同じ舞台で行われた前走の外房S(3勝クラス)は、4角で4頭横並びの大外でも手応えは抜群。ラスト200メートル付近で追い出されると、楽に3馬身突き放す力の違いを見せる走りだった。

 見た目にインパクト大の勝ち方だったが、強調したいのがV時計の1分9秒7。これは今年の中山・ダート1200メートルの最速で、1分10秒を切ったケースはほかに4月7日に行われたリステッドの京葉Sで1分9秒8のみ。京葉Sは時計が出やすい重馬場だったことを考えると、良馬場での最速タイムは、非常に価値が高い。

 昇級戦となるだけに森一調教師は「力を試すには、いい条件といいメンバー」と、あくまで挑戦者の立場を強調するが、能力の高さは重賞レベルに到達している。あっさりと初タイトルを手にするシーンがあっても驚きはない。(浅子 祐貴)

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