兄とは違う初陣だ。1月6日の中京3R(ダート1400メートル)でデビューするエンダードラゴンは昨秋の天皇賞・秋、ジャパンCなどG1・5勝を挙げたドウデュースの半弟。鞍上は同じく武豊だが、フォーエバーヤングなどを送り出したリアルスティールが父で、兄が未経験の砂上に矛先を向けた。
先月8日にデビュー予定だったが、口向きの悪さなどで延期。障害練習を取り入れ、改善に努めた。「ドウデュースより芝の長いところが合いそうな体だけど、コントロールが難しい。今は短距離がいいのかな」と友道調教師は冷静に分析する。
3日に栗東・CWコースで6ハロン80秒0―12秒2をマークした。「時計は出ているし、いい走りをしています。(幼い面も)徐々には良くなっています」とトレーナー。一級品の能力を出し切れば、偉大な兄を追いかける一歩へとなる。(山本 武志)