【若葉S】ジョバンニが直線で競り勝ちオープン初勝利 皐月賞へ松山弘平騎手「もう一段階良くなってくれると…」

松山弘平騎手騎乗のジョバンニ(左)がゴール前でローランドバローズを競り落とす。 (カメラ・高橋 由二)
松山弘平騎手騎乗のジョバンニ(左)がゴール前でローランドバローズを競り落とす。 (カメラ・高橋 由二)

◇若葉S(3月22日、阪神11R、3歳オープン・リステッド、芝2000メートル=9頭立て、1、2着馬に皐月賞の優先出走権)

 ホープフルS2着で単勝1・7倍の断然人気を集めたジョバンニ(牡、栗東・杉山晴紀厩舎、父エピファネイア)が人気に応え勝利。2着のローランドバローズ(牡、栗東・上村洋行厩舎、父ヘンリーバローズ)とともに皐月賞(4月20日、中山競馬場・芝2000メートル)切符を獲得した。勝ち時計は1分59秒0(良)。

 大外枠からダッシュ良く好位3番手を追走。前半1000メートル通過が60秒3の緩やかな流れを折り合って脚をためた。直線でローランドバローズとのマッチレースになると、持続力のある末脚で首差競り落とした。

 3Rで史上最速、最年少でJRA通算1万3000回騎乗を達成し、この日3勝目を挙げた松山弘平騎手は「大外枠でスタートも良かったので皐月賞につながるようにポジションを取りにいって、自分で我慢できるように。しっかり我慢して折り合いもついて、いいパフォーマンスでした。久々のぶん、最後は苦しくなりましたが、力がある馬なので押し切ってくれました。ここを使って、またもう一段階良くなってくれると思いますし、2着ばかりだったので馬も自信がついたと思います」と4戦ぶりの勝利をつかんだ相棒をたたえた。

 杉山晴調教師は「イメージ通りの競馬ができました。近走では一番、二の脚がついたと思います。若干、休み明けという力みをパドックで感じたので、これで本番(皐月賞)はガスが抜けて良くなってくれると思います。休み明けの不安があったなかでしっかり勝ち切ってくれて、いい形で本番に向かえます」と理想的なステップレースの結果にうなずいた。

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