◆第６４回大阪杯・Ｇ１（４月５日・芝２０００メートル、阪神競馬場）
第６４回大阪杯・Ｇ１（５日、阪神）の出走馬が２日、確定した。「今週の仕事人」は、レッドジェニアルで“大物釣り”を狙う酒井学騎手（４０）＝栗東・フリー＝。
レッドジェニアルは酒井にとって昨年、久々に重賞Ｖとなった思い入れの強い馬だ。今回コンビ復活となり、先々週、先週と追い切りに騎乗した。「先々週はじんわり乗ったが、こんなに時計が出ていたんだという感じ（栗東・ＣＷコースで６ハロン７８秒６）。先週は（同コースで）追いかける形で抱えて乗ったら口向きの悪さを出したけど、競馬のペースなら問題ない。反応が良かったし、以前よりメンタルのコントロールが利くようになった」。いつも丁寧に解説してくれる仕事人だ。
騎手になってからはサーフィンにはまったが、父の影響で子供の頃から釣りが好きだった。「けがをして、土日ストレスがたまった時期に琵琶湖に釣りに行った際、たまたま知り合いの装蹄師に会ってそのまま船に乗せてもらい、ブラックバス釣りのとりこになりました」と、いい気分転換になっている。栗東の騎手で構成される釣り部の発起人でもある。
「（レッドジェニアルに）普段乗っている中塚助手も『もたれる面が解消して、前回より絶対いい』と。前回もバタついて出遅れたように、後はゲート。練習の頻度も増やしている。日本ダービー（８着）も上がりは２番目に速かった。しまいを生かす競馬で、どれぐらい通用するのか楽しみ」
昨年の京都新聞杯では１１番人気ながら、のちの日本ダービー馬を首差退けてＶ。同じコンビで再度、大物釣りを成し遂げる。（玉木 宏征）
◆酒井 学（さかい・まなぶ）１９８０年２月４日、新潟県出身。４０歳。栗東・二分久男厩舎から９８年にデビューし、現在はフリー。２３年目。１４年の菊花賞・Ｇ１（トーホウジャッカル）など重賞１４勝を含むＪＲＡ通算３４６勝。グルメに貪欲で「おいしいご飯を食べて、おいしいお酒を飲むのが最高。肉より断然、魚で和食が好き。高い肉は脂が…（苦笑い）」。好きなテレビはお笑い。「千鳥の番組とか、色々録りだめして見ますよ」。１５４センチ、４８キロ。血液型Ａ。川崎の酒井忍騎手（４７）は兄。
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