【関屋記念】ルメール騎手、母国フランスでの“夏休み”から復帰 スカイグルーヴで即重賞制覇だ

母国から戻って翌日の追い切りに駆けつけたルメール
母国から戻って翌日の追い切りに駆けつけたルメール

◆関屋記念追い切り(10日・美浦トレセン)

 週末2重賞の追い切りが10日、東西トレセンなどで行われた。第57回関屋記念・G3(14日、新潟)で重賞初勝利を狙うスカイグルーヴの最終リハには、母国フランスでの静養を終えて今週復帰するクリストフ・ルメール騎手(43)=栗東・フリー=が騎乗。復帰週のタイトル奪取に自信をにじませた。

 帰ってきた名手の手綱で軽快に駆け抜けた。スカイグルーヴは今週から国内復帰するルメールを背に、美浦・Wコースで最終追い切り。ミアマンテ(5歳2勝クラス)を2馬身半追走、ミファヴォリート(3歳1勝クラス)には3馬身先行する形から、直線は2頭の間に入ってシャープに脚を伸ばした。馬なりのまま、5ハロン68秒2(6ハロン85秒1)―11秒6で両者に半馬身先着した。

 感触を確かめたルメールは「すごくいい追い切りをしてくれました。いい反応だしフットワークも良かった。コンディションは良さそう」と満足げに笑みを浮かべた。ここ2戦は1400メートルの重賞で連続2着。それでも19年の新馬戦から8度目のコンビとなる鞍上は「1600メートルは大丈夫だと思います。以前はエキサイトしていたが、今は落ち着いて乗りやすい。大人になりましたし、経験もたくさんある」と、成長をみてとった。

 ルメールは6月末の宝塚記念後、コロナ禍で帰国できていなかった母国フランスへ3年ぶりに戻って静養。英国で6日に行われたチーム対抗戦・シャーガーCには世界選抜の一員として騎乗した。「フランスでいろいろなところに行ったし、イギリスにも1週間くらい居ました。みんなに会えたし、頭と体をリフレッシュすることができました」と充実した“夏休み”を報告した。

 日本には、追い切り前日の9日朝に戻ったばかり。「時差ボケもあって眠いです」と笑ったが、スカイグルーヴに騎乗して闘争心のスイッチは入った。「また頑張ります!」と力強く言い切り、復帰週の即重賞Vに意欲を燃やした。(西山 智昭)

〈秋の盾でコンビ イクイノックス楽しみ〉

 ○…ルメールはスカイグルーヴの調教後、同じ木村厩舎が管理する皐月賞、日本ダービー連続2着のイクイノックスの現状について、木村調教師と対話を持った。「木村先生からは大きくなってビルドアップしたと聞きました。キタサンブラックの子だし、秋から来年にかけてもっとよくなる。楽しみです」。天皇賞・秋(10月30日、東京)でのコンビに向けても期待感は大きかった。

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