東京11R天皇賞(秋)・G1・馬トク激走馬=ジャックドール
前走でG1馬5頭を破って札幌記念を制し、金鯱賞に続く重賞2勝目を飾ったモーリス産駒。パンサラッサを先に行かせて好位を取り3角過ぎから仕掛けると、ゴール前で首差競り勝つ好内容。デビューから11戦すべて2000メートルを使われ、7勝はメンバー最多のスペシャリスト。今回、外めからバビットが加わる先手争いも脚質に柔軟さが出た今なら全く不安は感じない。
前走後は放牧に出された外厩・吉澤ステーブルWESTから9月27日に帰厩し、1週前はウッドチップで6ハロン79秒7―11秒5と十分な負荷をかけ、直前は直線軽く仕掛ける程度で87秒8―11秒9。輸送も考えれば、態勢は万全といえる。スピードの持続で勝負するタイプで、過去2勝の東京はベスト条件。逃げか、番手か、好位か、いずれにせよ、この馬が動いた瞬間からレースは動く。決してバテることのない末脚を駆使して他馬を尻目にトップゴールへ―。初のG1制覇へ、舞台、条件はそろった。