【東海S】プロミストウォリア、厩舎の大先輩・インティと重なる道のり 休養明けから連勝街道で一気に重賞も

4連勝での重賞初挑戦初制覇を狙うプロミストウォリア
4連勝での重賞初挑戦初制覇を狙うプロミストウォリア

◆東海S追い切り(18日、栗東トレセン)

 22日に行われる2重賞の追い切りが18日、東西トレセンで行われた。東海S・G2(中京)ではプロミストウォリアが厩舎の先輩で19年の勝ち馬、インティのように、連勝街道からの重賞初挑戦初制覇を狙う。

 遅れてきた大物が、しなやかな脚さばきを披露した。6歳で重賞初挑戦のプロミストウォリアは栗東・坂路で単走。終始リズムを乱さず、軽やかに四肢を回転させた。馬なりで右肩上がりのラップを刻み、53秒8―12秒1。野中調教師は「中身はかなりできている。ラスト1ハロンだけ反応を見たが、反応も動きも良かった」と手応えを示した。

 何度も壁にぶつかってきた。3歳3月のデビュー戦で初勝利を挙げたが、骨折により8か月半の休養。その後も2度の長期休養を経験し、続けて使うことができなかった。昨年10月の戦線復帰からようやく続戦し、1勝クラスから3連勝でオープン入り。指揮官は「牧場、厩舎が我慢して我慢して、重賞までつながった」と感慨もひとしおだ。

 その道のりは、厩舎の偉大な先輩とも重なる。昨年に引退したインティも長い休養を挟みながら、2戦目から6連勝で東海Sを勝利。勢いそのままにフェブラリーSも制し、G1ホースとなった。今回も同じく7戦目での重賞初挑戦。野中師は「インティと比べるとかわいそう」と控えめだが、「ポテンシャルはかなり高い。これからコンスタントに使っていけたら」と高く評価している。

 前走に引き続き、短期免許で来日中のムルザバエフとのコンビ。「レース後に綿密に打ち合わせた。一回乗って、感触は分かってもらっている」と指揮官は、昨年14番人気のドゥラエレーデでホープフルSを制したカザフスタン出身の名手に厚い信頼を寄せる。「3連勝の内容が悪くないし、期待を持てる。不安もあるけど、ワクワク感が強い」。やっとたどり着いた舞台で真価を発揮する。(水納 愛美)

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