20年のセレクトセールで2億7000万円の超高額で落札された良血馬で、前走の東京スポーツ杯2歳Sで2着に好走したダノンザタイガー(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎、父ハーツクライ)が、年明けの始動戦に向けて確実な成長を見せている。
1月25日の共同通信杯(2月12日、東京)の2週前追い切りでは、強風やグリップの利きにくい馬場状態をものともせずに、Wコースで5ハロン67秒9―11秒8をマークした。頼もしい動きについて国枝調教師は「しっかりしてきた。少しずつだけど、いい方向にきていると思う」と、手応えを口にした。
史上最多の芝G1・9勝を挙げたアーモンドアイなど数々の名馬を手がけてきたトレーナーは、現時点での光る素質について次のように評価した。「いい雰囲気だし、メンタルもそうだし、体のさばきもいい。いいレベルだな。この先にクラシックを控えて順調にきている。能力的に楽しみ」と、かなりトーンは上がってきた。悲願の牡馬クラシック制覇、日本ダービー(5月28日、東京)Vを見据えて、期待は膨らむばかりだ。