93年ダービー馬ウイニングチケット死す 柴田政人元騎手「あの馬でダービーをとれて本当に幸せだった」

1993年の日本ダービーを制したウイニングチケット(左)が33歳で息を引き取った
1993年の日本ダービーを制したウイニングチケット(左)が33歳で息を引き取った

 1993年のダービー馬ウイニングチケットが2月18日、けい養先の北海道・浦河町のうらかわ優駿ビレッジAERU(アエル)で息を引き取ったことが分かった。33歳だった。

 うらかわ優駿ビレッジAERUの公式ツイッターによると、2005年からけい養されて18年間在籍していたが、2月18日に疝痛(せんつう)のために死んだという。

 1992年に栗東の伊藤雄二厩舎からデビュー。新馬戦こそ5着に敗れたが、2戦目から報知杯弥生賞まで怒とうの4連勝。皐月賞は4着も、日本ダービーでビワハヤヒデ、ナリタタイシンとの「3強対決」を制して、世代の頂点に立った。鞍上を任された柴田政人元騎手は「そんなにチャンスはないと思っていたし、ウイニングチケットにかけていた部分はあった。あの馬でダービーをとれて本当に幸せでした」と振り返った。

 その後のG1勝ちはなく、通算成績14戦6勝で引退して種牡馬入り。2005年の種牡馬引退後は、功労馬として余生を過ごしていた。近年では大人気ゲームの「ウマ娘プリティーダービー」のキャラクターで注目を集めていた。

 献花台などの詳細については、2月19日に、うらかわ優駿ビレッジAERUのSNSや公式ホームページで発表される予定になっている。

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