ルーキーの小林勝太騎手=美浦・小野厩舎=は3月4日のデビューから既に3勝をあげ、同期をリードしている。「手応えとかは全然ないです。仕掛けのタイミングが分かっていないし、先輩たちと比べるとまだまだですね」と頭をかくが、将来を期待される有望株だ。
ジョッキーを目指したきっかけの一つは、小学6年生時に東京競馬場で開催された“ジョッキーベイビーズ全国大会”で騎乗したこと。その思い出の地に22日、JRAジョッキーとして初参戦する。「もちろんどの競馬場も好きですけど、東京は大きくてきれいだし、歓声もすごいので楽しみですね」と胸を膨らませている。
全7頭に騎乗予定だが、中でも12Rのソールズベリー(牝4歳、美浦・竹内正洋厩舎、父ダイワメジャー)には「坂路で踏ん張れていたしダートで実績もありますから。やれると思いますよ」と自信をのぞかせた。目標に掲げるのは日本ダービー制覇。「自分の強みですか? うーん…実家(長野県)周辺の草競馬で鍛えた、馬を御せるところですかね」とはにかむ姿はまだあどけないが、勝負師として確実に成長を遂げる若武者に注目だ。