【アイビスSD】異例の長さの在厩調整!約1年3か月ぶりにジャングロ復帰

1月から在厩で調整してきたジャングロ
1月から在厩で調整してきたジャングロ

◆第23回アイビスサマーダッシュ・G3(7月30日、新潟競馬場・直線芝1000メートル)

 今週は新潟が開幕し、札幌との変則2場開催。第23回アイビスサマーダッシュ・G3(30日、新潟)で約1年3か月ぶりに復帰するジャングロは、異例の長さの在厩調整で臨む。

 昨年のNHKマイルC7着の後、脚部不安の影響で約1年3か月ぶりの競馬となるジャングロは、何と1月4日から栗東に在厩して調整を行ってきた。重賞2勝のノースブリッジがレースを使いながら長期在厩しているのは有名だが、レースに使わずに半年以上も在厩するのは異例のこと。

 村上助手は「脚がなかなか良くならなかったので、冬場は(脚もとへの影響がない)プールで調整した」と説明した。昨年のニュージーランドTで重賞初制覇。当初はCBC賞に出走する予定もあったが、能力は高いだけに復帰をあせらず、じっくりと状態が良くなるまで待った格好だ。

 今月から速い時計も出し始め、調整は急ピッチ。21日の1週前は栗東・坂路で50秒7―12秒3をいっぱいに追ってマークした。ラスト2ハロン目に11秒7のきついラップを刻んでも踏ん張るなど、ひと追いごとに良化は確実。「これだけ(間隔が)空いていた割には動けている」と同助手はうなずいた。

 オーナーはサイバーエージェントの藤田晋社長(50)。今月のセレクトセールで2日間で23億円超を投入したが、ジャングロは言わば“1期生”で初の重賞勝ち馬だ。芝では初の1000メートル戦だが、2歳時の中京2歳S(芝1200メートル)ではのちのG12着馬ウインマーベルに3馬身半差、しかもレコード勝ち。長期在厩させ状態を見極めて臨む一戦で、スピード全開に“直千”を駆け抜ける。(山下 優)

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