
8月13日の札幌5R、2歳新馬(芝1800メートル=10頭立て)は横山武史騎手騎乗で単勝1番人気に推されたアーバンシック(牡、美浦・武井亮厩舎、父スワーヴリチャード)が馬群から抜け出して勝利した。勝ち時計は1分53秒1(良)。新種牡馬スワーヴリチャード産駒は8頭目の勝ち上がり。
5ハロン通過が65秒6という超スローペースの中、しっかりと折り合った。ゴール前は横一戦の混戦となったが、ぎりぎりまで我慢して追い出すと、ぐいっと伸びて1着を勝ち取った。2着は首差でヴィクトリアドール(北村友一騎手)、3着はサクソンジェンヌ(富田暁騎手)が入った。ディープボンドの弟、マテンロウノカゼ(横山典弘騎手)は4着。
引き揚げた横山武は「何とか無事に終えることができました」と胸をなで下ろした。気性の難しさを抱えており、追い切りから「何も扶助が効かない状態」だったという。そんな中での新馬Vは、高いポテンシャルの証明。「今日はただ、馬の能力で勝っただけです。1回使って、気持ちがいい方に向くといいなと思います」と課題を口にした。
管理する武井調教師は「課題が山積みですね。能力と、ジョッキーのスーパー騎乗で勝ってくれた。うまく他の馬を利用してね。我々が、騎手が乗った時に楽に能力を引き出せるようにしていかないと」と苦笑いだった。なお、次走は未定。