【小倉2歳S】ビッグドリーム、幸英明騎手を背に充実ぶり伝わる3頭併せ「楽しみの方が大きいです」

幸を背に3頭併せを消化したビッグドリーム(手前)
幸を背に3頭併せを消化したビッグドリーム(手前)

◆小倉2歳S追い切り(8月30日、栗東トレセン)

 週末3重賞の追い切りが30日、東西トレセンなどで行われた。第43回小倉2歳S(9月3日、小倉)はビッグドリームが、コンビを組む幸英明騎手の手綱で上々の動きを見せた。

 充実ぶりが伝わる3頭併せだ。ビッグドリームは栗東・CWコースでマイネルティグレ、ドレシャス(ともに2歳新馬)の外を回り、6ハロン83秒6―11秒9で後者に半馬身先着、前者に併入した。先週は同77秒1と全体時計を出して負荷をかけ、ラストは12秒7を要したが、西園正調教師は「きょうは11秒台の指示でした」と計画通りの動きに目を細めた。デビュー間もないこの時期に、輸送を控えて3頭併せを消化。心身のバランスが整っている証拠と言っていい。

 2週続けて感触を確かめた幸も「先週よりいい感じです。一度使ってさらにしっかりしてきました」と笑顔を見せた。1歳上の全兄で、3歳春までに芝1200メートルのオープンを3勝したビッグシーザーの主戦も務めており「シーザーはすごく緩かった。シーザーよりしっかりしているし、走りが柔らかいです」と指摘。兄の2歳時は坂路中心の調整だったが、弟はその柔らかさから、コースでバリバリやれている。

 前走は10頭立ての大外枠から楽な競馬。今回は対戦相手も強化される重賞で、内枠でゴチャついた際の不安も残るが、鞍上は「馬が多い角馬場でも問題ありませんし、馬群でも怖がらないと思います」と言い切る。馬場が悪くなっても「体幹も強い方なので。キャリアが浅く試金石ですが、楽しみの方が大きいです」と信頼を寄せた。セントウルSに出走予定の全兄に、最高の形でバトンをつなぐ構えだ。(玉木 宏征)

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