9月16日の阪神8R・阪神ジャンプS・JG3(障直芝3140メートル=14頭立て)は、ジューンベロシティ(牡5歳、栗東・武英智厩舎、父ロードカナロア)が好位から抜け出し2馬身差の快勝。秋の始動戦で東京ジャンプSに続く障害重賞連勝を決め、年末の大一番へ弾みをつけた。勝ち時計は3分25秒7(良)。
スタートを五分に決めると、道中は3番手を追走。大逃げを打ったホッコーメヴィウスを視界に入れながら、徐々に差を詰めると、4コーナーでは射程圏に。手応え良く直線を向いて最終障害を飛越し、鞍上のムチが入ると一気に先頭へと躍り出た。「素晴らしい競馬」と、手綱を執った西谷誠騎手は第一声。「王道の競馬で、どれだけやれるか確かめた。前をつかまえて、最後は流していますからね」と充実期を迎えた5歳馬に賛辞を送った。
「馬も強くなっていますし、ジョッキーもうまく誘導してくれた」と、武英調教師も人馬一体の勝利に目を細めた。順調なら東京ハイジャンプ・JG2(10月15日、東京)から中山大障害・JG1(12月23日、中山)へ向かう。