【オールカマー】G1馬3頭を撃破したローシャムパークに田中博康調教師「まだまだ強くなる器」

ルメールの手綱で重賞連勝を果たしたローシャムパーク(手前)
ルメールの手綱で重賞連勝を果たしたローシャムパーク(手前)

◆第69回オールカマー・G2(9月24日、中山・芝2200メートル)

 第69回オールカマー・G2(中山)は4番人気ローシャムパーク(ルメール)がG1馬3頭を撃破し、重賞連勝を飾った。

 狙い澄ました一撃で強敵を撃破した。ローシャムパークは積極的にポジションを確保。道中は逃げる1番人気馬を射程圏に入れながら5番手につけた。「タイトルホルダーの近くで乗りたかった。2、3馬身前にずっと見ていました」。ライバルを1頭に絞り、重賞初制覇の前走に続くタイトルに導いたのは名手ルメールだ。田中博調教師も「非常にうまく乗ってもらいました」と絶賛の手綱さばきだった。

 ローシャムパークも“神騎乗”に応える能力全開だった。直線は豪快な末脚で差し切り、タイトルホルダーに1馬身1/4差。数々の名馬を知る鞍上も「素晴らしいです。タイトルホルダーを負かしたので、G1レベルにいっていると思います」と賛辞を惜しまなかった。トレーナーも「このメンバーで最後に脚を使えたんですからね。まだまだ強くなる器」と胸を張った。

 田中博調教師は、レーベンスティールのセントライト記念に続く2週連続の重賞制覇。「2頭とも夢のある勝ち方をしてくれて楽しみでもあるけど、緊張感をもっていかないと」と気を引き締め直した。ローシャムパークは優先出走権を獲得した天皇賞・秋に向かうかは未定だが、「今回で今後の選択肢が広がりました」とトレーナー。秋のG1シーズンで、楽しみな馬がまた一頭現れた。(角田 晨)

 ローシャムパーク 父ハービンジャー、母レネットグルーヴ(父キングカメハメハ)。美浦・田中博康厩舎所属の牡4歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算10戦6勝。総獲得賞金は1億7824万7000円。重賞2勝目。主な勝ち鞍は23年函館記念・G3。馬主は(有)サンデーレーシング。

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