【毎日王冠】シュネルマイスターの手塚貴久師、「(古馬になって)1回くらい勝ちたい」ソングラインへの雪辱期す

僚馬を抜き去るシュネルマイスター(右)
僚馬を抜き去るシュネルマイスター(右)

◆毎日王冠追い切り(4日・美浦トレセン)

 一昨年の覇者シュネルマイスターが、上昇カーブを描いてきた。追い切りは、嶋田(レースはルメール)を背に美浦・Wコース。僚馬ヴァーンフリート(4歳3勝クラス)を6馬身追走し、外ラチ沿いを回る相手の内に潜り込んで迎えた直線は、仕掛けにスッと反応して5ハロン67秒8(6ハロン83秒5)―11秒3で1馬身先着する抜群の動きだ。

 先週の時点で「まだ動きは物足りない」と話していた手塚調教師が、最終追い切り後は一転、「やっと良くなった。精神的に苦しいところがずっとあったが、それが解消されて素直に走っていた。これなら走れるかな」と明るい表情。昨秋初戦はスプリンターズS(9着)だったが、今年は古馬を撃破した一昨年の臨戦過程を踏襲し、ここからマイルCSへ向かうプランに戻した。トレーナーは「後方からの追走にはなると思うけど、この距離なら追走は楽になる」と経験値が生きてくる。

 NHKマイルCで2着に下したソングラインには、安田記念で連敗中。そのライバルは次走にBCマイルを予定するため、雪辱はここしかない。「(古馬になって)1回くらい勝ちたい」と同師。宿敵を撃破し、堂々、大舞台へ向かう。(松末 守司)

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