【JBCレディスクラシック】アイコンテーラーがダート転向後3戦目でG1初制覇 代打騎乗の松山弘平騎手がJBCのG1・3競走完全制覇

代打騎乗・松山の手綱で快勝したアイコンテーラー
代打騎乗・松山の手綱で快勝したアイコンテーラー

◆第13回JBCレディスクラシック・交流G1(11月3日、大井・ダート1800メートル=良)

 ダート競馬の祭典、JBC競走が3日、大井競馬場で開催された。レディスクラシックは1番人気アイコンテーラーに騎乗した松山弘平騎手(33)がJBC・G1・3競走の全制覇を成し遂げた。

 初めて挑んだ地方の砂上で、5歳牝馬が花開いた。アイコンテーラーがダート転向後3戦目にして堂々のG1初制覇だ。武豊の負傷で代打騎乗となった松山は、15年にコーリンベリーでスプリント、22年にテーオーケインズでクラシックを制しており、JBCのG1・3競走完全制覇を達成。「すごくうれしい。代打騎乗でしたが、すごく強くていい競馬をしてくれました」と愛馬をたたえた。

 絶妙のエスコートだった。「キックバックが得意ではないかなと思って」と特徴を把握し、スタートを決めると2番手につけた。終始スムーズな競馬で、4角では早々と先頭へ。今開催から砂を入れ替えて重くなった馬場をものともせず、直線はぐんぐんと後続を引き離して2着に4馬身差をつけた。鞍上は「スムーズに自分の競馬をしたいなと考えていた。しっかり流れに乗れたし、手応えもすごく良くて、期待通りの伸びでした」と、納得の表情を見せた。

 86年にメジロラモーヌによる史上初の牝馬3冠を成し遂げるなど、騎手時代に「牝馬の河内」と言われた河内調教師も、トレーナーとして初のG1勝利を牝馬で達成。「やっと勝てました。ホッとしています」と胸をなで下ろした。前走のシリウスS2着で賞金を加算していなければ、このレースの出走はかなっていなかった。次走は未定だが、今後の道が大きく開けた。

 ◆アイコンテーラー 父ドゥラメンテ、母ボイルトウショウ(父ケイムホーム)。栗東・河内洋厩舎所属の牝5歳。北海道新ひだか町・畠山牧場の生産。通算22戦6勝(うち地方1戦1勝)。総獲得賞金は1億9373万2000円(うち地方6000万円)。重賞初制覇。馬主は中西浩一氏。

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