◆第33回香港マイル・G1(12月10日、シャティン競馬場・芝1600メートル)
会場はどよめきに包まれた。12月7日に行われた枠順抽選会。2020年、2021年に連覇し、昨年も2着のゴールデンシックスティ(セン8歳、フランシス・ルイ厩舎)が手にしたのは、大外14番枠だった。通算獲得賞金25億7000万円の香港最強マイラーは、既に本レース含め3戦での引退を表明しており、キャリア終盤で大きな壁にぶつかることとなった。
ルイ調教師は「もちろん理想的なドローではないし、(鞍上の)ヴィンセント(ホー)にとっては難しい状況だ」と厳しい表情。「中盤でカバーするのがベストだ。このメンバーならカリフォルニアスパングルが先頭に立つと思うし、彼はペースを落とすだろう。おそらくスローペースで難しいレースになると思う」とトレーナーは昨年、差し切れなかった逃げ馬の走りを警戒した。