JRA歴代1位の障害257勝を挙げた熊沢重文騎手=栗東・フリー=が2023年11月11日に引退。引退式が同日、京都競馬場で全レース終了後に行われた。ケガに何度も打ち勝って障害、平地の二刀流として活躍。不屈の闘志で昭和、平成、令和と馬に乗り続け、「鉄人」と呼ばれ続けてきた。
アッと驚くダイユウサクで、1991年の有馬記念を14番人気でV。今でも単勝1万3790円での勝利は、有馬記念の勝ち馬の単勝最高配当記録として光り輝いている。そして「乗ることができて幸せだった。僕にとっての財産」と話すステイゴールド。JRA名馬列伝のポスターは熊沢騎手がまたがり、「愛さずにいられない」のキャッチコピーで、ファンの記憶に刻まれてきた。
デビュー2年目から障害レースに騎乗。有馬記念など平地G13勝に続いて12年の中山大障害をマーベラスカイザーで制し、JRA史上初となる平地&障害双方のG1制覇を成し遂げた二刀流レジェンドの37年9か月の騎手人生を語ったインタビュー動画。後編はステイゴールドとの思い出やオルフェーヴル、ゴールドシップ、オジュウチョウサン、ドリームジャーニーなど産駒への思いなどを聞いた。また、オジュウチョウサンの主戦で2023年の中山大障害をマイネルグロンで勝った第一人者の石神深一騎手=美浦・フリー=や、長く関西の障害界を引っ張ってきた仲間の高田潤騎手=栗東・フリー=から動画メッセージも届いた。