◆第40回ホープフルS・G1(12月28日、中山競馬場・芝2000メートル)
来年のクラシック戦線を見据えて好メンバーが集う2歳G1は、シリウスコルト(牡2歳、美浦・宗像義忠厩舎、父マクフィ)に注目したい。7月の福島での新馬勝ちは芝1200メートルだったが、前走の芙蓉Sは今回と同じ舞台でオープンVを決めた。マクフィ産駒だけに短い距離が向きそうなイメージでも、宗像調教師は「(最初は)短いところかなと思って使ったが、(ゴール前でエンジンがかかって差し込んで)何とか勝ってくれて能力がありますね。2000くらいが一番合うペースかなと思います」と分析。距離に関しては不安はないと言える。
調教の動きからも素質の片りんは見せており、12月20日の美浦・Wコースでの1週前追い切りは6ハロン81秒9―11秒5で、僚馬に3馬身先着と上々の動きを見せた。宗像師の「やっぱり見ていてフットワークが心地よいですね」という言葉からも手応えが伝わってくる。重賞勝ち馬の実績馬もいるが、この関東馬も侮れない存在だ。(坂本 達洋)