◆第40回ホープフルS・G1(12月28日、中山・芝2000メートル)
今年ラストのG1は凱旋門賞馬の全弟シンエンペラーが人気の一角を担いそうだが、同じ栗東・矢作芳人厩舎のミスタージーティー(牡2歳、父ドゥラメンテ)も侮れない。
新馬戦の内容が印象的だった。道中は6番手。4角手前で促された直後の反応はひと息だったが、残り1ハロンでムチが入ると、勢いが一変した。ダイナミックに体を使い、外からまとめて差し切りV。粗削りながらも、大物感を感じさせる勝ちっぷりだった。
20日には栗東・CWコースで6ハロン81秒6―11秒6をマーク。14日も僚馬を6馬身半追走して3馬身先着と、順調に調整されている。初戦の内容からも、一度実戦を経験した上積みは大きそうだ。抽選突破が第一の関門だが、重賞馬が相手でも引けは取らないはずだ。(水納 愛美)