長きに渡りマイル路線をけん引してきたシュネルマイスターにソングライン、アイドルホースのソダシまで引退した。トップホースが軒並みターフを去る中、今年のマイル路線はレッドモンレーヴ(牡5歳、美浦・蛯名正義厩舎、父ロードカナロア)がG1タイトルをつかむと信じている。
古馬として初の重賞挑戦となった4月のダービー卿CTでは“ご機嫌ななめ”だったようで、伸び上がってスタートを出るなど荒々しい面を見せた。しかし、次走の京王杯SCではしっかりと修正。ラスト3ハロン32秒6と目の覚める末脚を繰り出し重賞初制覇を果たしており、やはり持てるポテンシャルをフルに発揮した時にはG1を勝てるレベルにある。
前走のマイルCS(8着)の際、蛯名正調教師が「この子が楽しく学校へ行って楽しくレースしてくれるようにと日々やっています」と独特の表現をしたように、毎回レースが近づくとおだてながら走る気持ちが前に向くよう、工夫をこらしている。明け5歳を迎え精神的な成長も見込めるだろう。祖母がエアグルーヴという良血が今年こそ、完全開花を遂げるはずだ。