◆フェブラリーS・G1(2月18日、東京・ダート1600メートル)
サウジカップが日程的に近いこともあり、メンバー的にも混戦模様にさらに拍車がかかった印象の今年のフェブラリーS。ここはウィルソンテソーロ(牡5歳、美浦・小手川準厩舎、父キタサンブラック)にとってはビッグタイトル獲得の大きなチャンス。チャンピオンズCでレモンポップ(昨年の最優秀ダートホース)、続く東京大賞典ではウシュバテソーロ(昨年のドバイ・ワールドC勝ち)を相手に連続2着とハイレベルな戦いで好戦している。
今回は芝スタートの東京・ダート1600メートル。この舞台で好走するイメージが沸かないかもしれないが、実は過去2戦して2勝と適性は高い。機動力が問われる小回りの名古屋・ダート1500メートル(昨年のかきつばた記念)ではドライスタウトを負かしており、スピードも兼備している。少なくともマイルの流れでも追走に苦しむことはないはずだ。
馬主の了徳寺健二ホールディングス(株)は海外、地方交流G1は勝っているが、まだ中央のG1タイトルは獲得していない。所有するリョーケンファーム生産のウィルソンテソーロで勝つことができれば、オーナーの喜びもひとしおだろう。(山下 優)