◆第68回大阪杯・G1(3月31日、阪神・芝2000メートル)
ドバイ国際競走の影響で、メンバー的にも混戦模様の大阪杯。とはいえ、昨年のダービー馬や皐月賞馬も出ており、どんな競馬になるか興味津々だ。本命候補の一頭がベラジオオペラ(牡4歳、栗東・上村洋行厩舎、父ロードカナロア)だ。
昨年のダービーでは勝ったタスティエーラからタイム差なしの4着で、上がり3ハロンはメンバーで最速だったように、世代屈指の能力がある。チャレンジCを鼻差で制し、前走の京都記念はプラダリアの2着。ただ、レース内容自体は悲観するものではなく、勝ち馬の内からよく伸びていた。2000メートルの方が、より切れ味が生きる。
中間の動きが絶好で、20日の栗東・CWで7ハロン97秒3―11秒2をマークしている。騎乗した上村調教師も「前回と比べてもいい状態」とコメントしており、手応えは十分だった。G1初制覇のチャンスは多いにある。(山下 優)