【東京11R・日本ダービー】牧場で馬乗りとして携わった馬がダービーで馬券圏内に入ったことがある。当時、大勢のスタッフと応援した情景をこの時期になると毎年、思い出す。今年から馬トクスタッフに加入した私にとって初のダービー予想。忘れることのない記憶として強く刻まれる祭典になることは間違いない。
今年のダービーは「ジャスティンミラノに勝てる馬はいるのか」という視点で本命馬を探した。◎はアーバンシックに託した。皐月賞は道中で多少力む面が見られたが、ジャスティンミラノを0秒6上回る上がり3ハロン34秒1の末脚で4着。粗削りな面を残しながらのパフォーマンス。気性が成長してくれば、どれほどの馬に育っていくのかと、個人的に魅力を感じている。
さらに今回は、操縦性を高める効果があるとされるクロス鼻革を着用する予定で、追い切りでは抜群の動きを見せていた。豪快な追い込みを決めた百日草特別の勝ちっぷりからも、広い東京コースは大歓迎。武井調教師も「昨年(ハーツコンチェルト3着)より上に行けるのではないかと思っている」と変わり身に自信を隠さない。世代頂点に手が届く。単勝(8)、馬連(8)―(2)(4)(6)(9)(12)(13)(15)で勝負する。(浅子 祐貴)