◆第74回安田記念・G1(6月2日、東京・芝1600メートル)
今年の安田記念は香港の中距離王者、ロマンチックウォリアー(セン6歳、香港・Cシャム厩舎、父アクラメイション)の走りに期待したい。クイーンエリザベス2世Cを3連覇するなど、G1を7勝しており、持っている力は海外でもトップクラスだ。
マイルは2戦しかしていないので、対応ができるかどうかがカギになってくるが、昨年の1月に行われた香港スチュワーズCで2着時の勝ち馬は、マイルで最強のゴールデンシックスティだった。その馬に1馬身差の2着なら、マイルでもレベルの走りができると判断していいのではないか。
この馬のセールスポイントは、何と言っても勝負強さ。ここ最近は4連勝だが、着差は鼻、鼻、首、首という僅差の競り合いを勝ち切ってきた。並んでしまえば抜かせない勝負根性なのだ。東京の長い直線なら、この持ち味をフルに生かせるだろう。06年ブリッシュラック以来の香港馬制覇の可能性は高い。(山下 優)